2014年2月25日火曜日

まとまった文章を読めるというのはそれだけですごい才能だ、という話






昔から周期的に「本を買いっちゃう時」というのがあってですね、
以前は村上春樹、小林秀雄、池田晶子、ポール・オースター、石田衣良あたりを
一通り読みあさったりしていました。小説と評論と哲学ですね。

最近は手が伸びる本の種類が変わって、ビジネス書や自己啓発のものに集中しています。
前は自己啓発本なんて胡散臭いなーと思っていた節もあったんですけど、
2年前にティモシー・フェリスの「『週4時間』だけ働く』」を読んでからは、
こういう分野の本から学ぶことはたくさんあるのだなと考え方を変えました。





最近では「炎上系タイトル」の本でも嫌な先入観なく内容を読むことを覚えました。
「男はお金が9割」とか「すべてはモテるためである」とか。
そこに書かれている論の全てに納得するわけではないけれど、
1000円ぐらいの出費で 両手分ぐらいのヒントを得られるなんて
けっこうお得だよなーと思ったり。


   


堀江貴文さんの著書もけっこう面白くて、とくに最近話題の「ゼロ」は本当に必読だと思うし、
「金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?」なんかは
ビジネスについての頭でっかちな自分の価値観を打ち砕いてくれたりしていいです。
ただ、「最近僕、堀江貴文さんの本読んでるんだけどおもしろいしいいですよ!」と
親ぐらいの年代の人に言うと大概不思議そうな顔されますけど。


    



☆ ☆ ☆


こういう本を読むことでなにが自分のなかで起きるかというと、
本文のなかで刺激を受けた言葉を元に自分の行動が変わるのです。
考え方のプロセスが変わる、世の中の見え方が変わるから、結果行動が変わる、のかな。

僕は本当に飽きっぽい性格なので、同じことをコンスタントに続けていって、
そこにモチベーションを感じると言うのがけっこう苦手です。
そういうときにビジネス書・啓発本みたいなのを摂取すると、
起爆剤のような効果を発揮して、急に脳みその回転が速くなったりします。

本を読んだだけで成功を掴み取れるわけでもないし、
そもそも僕が望む成功のかたちのひとつは、本を読んだからって掴めるようなものでもなくて、
ただ、本を読まないよりも本を読んでいた方が
「自分では些細だと見過ごしていたものの大切さ」に気づく機会が増えると思います。


闇雲に「がんばれ!上を目指せ」みたいなかたちの文章は、僕は大っ嫌いで、
世間の成り立ちを非凡な切り口から分析している語っているみたいな本を選ぶのが常です。
そういう意味でいえば、村上春樹も池田晶子も堀江貴文も二村ヒトシも同じ直線の上にいて、
僕としては彼らから大いなる刺激を受け続けているわけです。


あと、こういう本を読むと面白いのが、
「いろんな職業の人の、その職業ゆえの視点」を疑似体験できるという点。
やはりその道でプロフェッショナルな方が、出版社というプロから依頼されて
コンテンツを提供しているわけなので、
そこで語られてるノウハウが自分では直接利用できなかったとしても、
「その道のプロは世間をこう見ている」みたいなのが垣間見れて面白いです。



基本的に、文章を読むことや書くことは、僕にとっての癒しなんです。
ストレス解消とか自己表現欲の発散法だとか、いろんな見方はできますけど、
本を読んだり文を書いたりしているときは、たいがい救われています。
友達とTwitterやSkypeで、くだらない短文のやり取りしてるときだってそうですもの。



ただ、まとまった学術書や古典をじっくりと読みこむ時間を取れていないので、
その辺は自分の日常のなかに上手く組み込めたらいいな〜と言うのが理想。
でも、他にもやりたいことがたくさんあって時間が足りないのですよね。
いまの僕にとって、学術書や古典は優先順位が低いのだと割り切ってます。
そのうち優先順位が高くなれば自ずと触れる時間が増えるんだからそれはその時に、と。




近頃だとわざわざ書籍を購入しなくても、ネットでも骨太な文章読めちゃうから、
本を買ったり本の状態になった文章を読んだるする意義も薄まっているのかもしれませんけれど、
やはり書籍というフォーマットに当てはめられている情報って、
日々の生活のなかで集中力高くインプットするには悪くないと思います。
もしかしたら僕がまだ書籍のかたちの方が慣れているという理由だけなのかもしれないけれど。




ネット使ってると、ほんとに毎日膨大な量のテキストを自然と読んでいることになります。
ゲームだけしてるとかは別だけど。
FacebookやTwitterのタイムライン上にも気になる記事が流れてきたり、
ニュースのまとめサービスが勝手に面白そうな文章を提示してきたり、
ツイートを追うのだって相当の文章量に触れているわけだし。

とすると、文章を読むことが苦手な人は、自然とネットから離れていきますよね。
あるいは、ネットのなかでもゲームとか感覚的なサービスに集中していく。
映像のコンテンツが流行る兆しが見えてきてるとはいえ、
やはりまだまだ文字コンテンツが主流のインターネットですから。
ネットで文章を読む時間がない人も、ネットの恩恵からあぶれていくのかもしれません。



本や文章を読める、ということも才能のひとつですから。
漫画だってなんだっていいんですよ。まとまった文章を読めるだけで素晴しい能力です。
その能力がなければ、森喜朗さんの発言の全文書きおこしだって読めないわけですから。
情報を手に入れて自分の頭で考える力を発揮する余地を持っているというわけです。
尊い才能だなーと思いますよ。
その尊い才能を持ったみなさまだからこそ、このブログをこうして読んでくださっているわけですし。





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