ローマでアモーレ
TO ROME WITH LOVE
監督 ウディ・アレン
脚本 ウディ・アレン
出演 ウディ・アレン
ロベルト・ベニーニ
アレック・ボールドウィン
ペネロペ・クルス
エレン・ペイジ
ウディ・アレンの作品で、傑作はあるか、と聞かれると答えは難しくなります。
みんな「アニーホール」とか「世界中がアイ・ラブ・ユー」とか言いますけど、
傑作かどうかと言われると…
「ゴッドファーザー」や「市民ケーン」や「ヒート」に比肩するものがあるかと言われると…
けれど、毎年毎年リリースされる作品は、必ず一定の面白さを保っていますし
出演する顔ぶれは毎回毎回僕の胸をときめかしてくれるキャスティングです。
「ローマでアモーレ」のプレスリリースを目にした時に、僕は飛び上がりました。
だって、ウディ・アレン作品に、ロベルト・ベニーニが出るというのですから。
ローマに住むor滞在する人々の生活を群像劇的にまとめた本作で、
ベニーニは平凡な生活を送っていたのに突如有名人になってパパラッチに追いかけられる
というストーリーを演じていました。
もう、おどおどする彼の姿を見ているだけでハッピーになれる。映画っていいなーって思います。
ほとんど、アイドルをテレビで見て歓声を上げるファンと同じですよね。
先日同性愛をカミングアウトしたエレン・ペイジはめちゃめちゃチャーミングだし、
恋に翻弄される若者のメンター的役割として出演しているアレック・ボールドウィンは
登場するだけでワクワクさせてくれるし。
ペネロペ・クルスは相も変わらずセクシー全開だし。
ウディ・アレン自身は今回も神経質ぶりを存分に発揮しているし。
映画界の年に一度のお祭り、これこそウディ・アレン作品と言えるのではないでしょうか。
公開前、僕はウディ・アレン作品だからってことで注目してたんですけど、
僕のまわりの友達は、しかも普段はぜんぜんウディ・アレンなんか見ないっていう友達が
「ローマでアモーレって山野の好きな映画監督の新作公開されるんだってね？」と聞いてきました。
どうしてかなーと思っていましたが、よくよく調べて謎は溶けました。
彼は同じ大学で歌を勉強していたテノール。
本作で歌のうまい葬儀屋を演じていたファビオ・アルミリアートのファンだったようです。
ファビオは作品中、なかなかチャーミングな演技で寛容で家庭愛にあふれた父親を演じていました。
歌はピカイチでガンガン高音をきめてましたよ。シャワーを浴びながら。
たぶんこれ、「星は光りぬ」をうたっているシーン。
一作品でも多く、ウディ・アレンが映画を公開してくれることを祈って
次の作品を楽しみにしたいと思います。
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