2014年2月28日金曜日

「マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書」という本が面白い、という話





まだ読みはじめですけど、「マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書」という本が面白いです。




マッキンゼーというと「なんかわからんがすごい集団」とか
「なんかしらんが世界を動かしているらしい会社」といったイメージで、
そのコンサルタントの手法が有り難いメソードとして取り上げられてる印象があります。


この本では「入社するまで問題解決やコンサルタントにイメージもなかった」著者が
数年で、いや、入社1年でどんなクライアントの問題解決にも有効な問題解決方法を
身につけたそのやり方を解説してくれています。

重要なのは、「この本で紹介した方法を利用すればどんな問題も解決できる」という切り口では書かれていないという点。
そのへん、ありきたりなハウトゥ本とは一線を画しています。




ロジカルシンキングの方法やフレームワークの仕方を解説してくれてもいますが、
そのやり方を実行することが目的なのではない、と筆者は言います。
目指すのは、それらのスキルを使って、どのような問題解決をするのかという着地点です。


問題解決、というと私たちは目の前にある問題をどう解決したらいいのか、にばかり注目しがちですよね。
朝起きられないのは、寝る時間が遅いからであって、寝るのを早くしたらいい、とか。
でも、本書のなかでは問題解決の再定義をしています。


本来の「問題解決」とは、起こった事象に対処することではなく、「なぜ、その事象が起こったのか? 本当はどうあればその事象が起きないのか?」という問題の本質まで掘り下げて解決すること


目の前の問題を解決するだけでなく、その問題が発生した原因まで掘り下げて、
そもそもその問題が発生しない状態をつくるにはどうしたらいいかを考える。
そういう意味では、朝起きられないのならば寝ないというのもひとつの解決策です。
あるいは、生活リズムの乱れが原因なので働き方や時間の使い方のレベルから改善を検討してみることも有益かもしれません。



この「問題解決とはなにか」の本質をここで読んだだけでも、この本を買った元は取った気がします。

これから先どんな方法論や問題解決にとりくむときのメンタリティの話がでてくるのか
読み進めるのが楽しみです!








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