2014年4月13日日曜日

デスクワークにおけるエネルギー配分を試行錯誤している、という話







「仕事」のかたちっていろいろありますね。


僕はいままで、演奏をすることや演奏会を企画運営すること、
レストランで働くこと、を主な労働として経験してきました。
この3つのこと、共通点があります。

それは、「一点集中型」だということ。


演奏するときは、出番の時間に自分のベストコンディションでいられるように
それまでのあらゆる時間をデザインしていきます。
本番で集中しようと思ったら、その前の日は何時に寝て、朝は何時に起きて
どんなタイムスケジュールで何を食べて、本番前まではだらだらすごして、
で、大体出番の15分前くらいから集中のサイクルに入って、
みたいな感じで自分の力を配分していきます。
パフォーマンスが最高の時間は、本番の間だけでいいのです。


演奏会の運営も結構似ています。
演奏者の場合は本番中がパフォーマンスのMAXですが、
運営になると本番中はだいたい暇です。
そのかわり、開演前の数十分と終演後の十数分がもっとも集中力を必要とする時間帯です。
もちろんその日にこぎつくまでに、事務作業はたくさんありますが、
それも数週間に分散して仕事の段取りを組んでしまえば、一日の作業量は集中して1時間未満と
微々たるものです。
開演前と終演後の数時間に、最高のパフォーマンスがあればいいのです。


レストランも、結構同じなのですよ。
僕はウェイターだったので、フルに自分の能力を発揮するのは営業時間のみです。
その他の仕込みの時間は、テーブルセッティングにしろグラス磨きにしろワイン覚えるにしろ、
毎日のルーティンなのでそこまで集中力を必要としません。
むしろ、そこで脳のエネルギーを使ってしまうと、お客様をもてなす際にすでに疲れてしまい、
いいサービスができません。
仕込みの時間は「どれだけ力を抜きながら効率よくいつもの仕事をこなすか」が大事です。
どれだけ客席が込んでオーダーが立て込んでも、サクサクまわせるように
集中力を温存しておくのです。
だから、営業時間だけ最高のパフォーマンスを出せばいいと言っても過言ではありません。





けれど、僕も最近新しい働き方を体験しています。
「オフィスワーク」というやつです。
決まった時間にみんながひとつのオフィスに集まって、PCや紙資料を相手にごにょごにょする、ってあれ。

なかなか面白く、興味深い体験をしています。

まず、オフィスでの仕事というのは、ある程度長い時間、仕事に向かうことが前提です。
次から次へと案件は降ってくるし、自分の出番を終えてもそれで帰れるわけではないわけです。
だって、10分後には新しく至急の仕事が現れるかもしれないから。

その分、集中力をどのように配分するのかをコントロールしづらい環境ではあります。
コンサートの時間やレストランの営業時間のように、「集中しなければならない時間」が
明確には決まっていないですから。
10時から18時までの勤務だったら、その間中、いつ最高のパフォーマンスを必要とされるか
想定はつかないわけです。

これ、初めての体験。
毎日フルタイムで出勤しているわけではないですが、
日々の生活のなかでそういう時間が存在していたことがないもので。



なので今、長時間の事務仕事に対する集中力配分のやりかたを
試行錯誤しています。
おそらく一番いいのは、「大体は50%ぐらいでエネルギーふかしておいて、デカい案件がきたら爆発的に100%のパフォーマンスまで持ってくる」
ってかんじなのかなーと考えています。



この辺も試行錯誤ですね。
おもしろいテーマなのでまたそのうち書くかもしれません。



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