2014年4月28日月曜日

一週間のはじめに先週を振り返る、という話






すっかりマルッと土日のブログ更新を休んでしまいました。



土曜日は山梨に日帰りで、お仕事でした。
ご縁を頂いて依頼された、結婚式での演奏。

竜王にある「誓いの丘 イストアール」という会場でしたが、
ここがもう綺麗で綺麗で。
ちょうど時期も良くさまざまな花が親密なかんじに作られた庭中に咲いていて、
パイプオルガンを有するチャペルは太陽の光で明るくて、
披露宴会場は明るい雰囲気で天井が高く気持ちがよくて料理も美味しくて。
そんな環境で式を挙げる新郎新婦のおふたりは、さぞかし嬉しかろうと、
歌いながら感じていました。





昨日は自転車を漕ぎ漕ぎ、隣駅のジムまで入会手続きをしにいきました。

成城学園は小高い土地にあるらしく、さすが“世田谷”という名前通り
行く道帰る道、坂道がたくさんで・・・・。
それも半端じゃないくらいに長く傾斜のきつい坂道。
帰りの上り坂もなかなかキツかったですけれど、
なにより行きの下り坂は注意深くブレーキを握っていないとスピードが出過ぎちゃって
本当に怖かった。
僕、基本的に、スピード早いのが苦手なのです。






先週は、ポール・オースターの「写字室の旅」と村上春樹の「女のいない男たち」を続けざまに読みました。

「写字室の旅」には、これまでにオースターの作品に“出演”したキャラクターたちが
年老いて記憶も身体機能も弱り切った(生殖機能だけは健全な)老人の元を訪れ
それぞれの思いを老人(のちにそれは年を取ったオースターだと暗示される)に告げて
また去っていく、という、見方によれば作家人生の総まとめのように読める作品でした。
けれど、僕は途中から笑けてきてしまって、特にピーター・スティルマン・Jrが登場するぐらいから、
なんて良くできたコメディなんだ、と感心しながら読み切りました。

「女のいない男たち」には、村上春樹がこれまで用いてきたさまざまなモチーフが
これまたたくさん登場して、さまざまなかたちで女性を失った男たちのエピソードを紡いでいます。
新しい発見は特になかったけれど、「風の歌を聴け」から脈々と続く村上春樹性みたいなものが
これ以上ないというほどに凝縮して表現されていました。


新しい挑戦を続けるためには、ある瞬間に自分を構成している要素を
あらためてゆっくり手のひらの上に広げて眺めてみることが必要だと、
ふたりの優秀なストーリーテラーが語りかけてくれているような気がしました。



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