2014年4月24日木曜日

モノやサービスについて勉強しないのに「安く買いたい!」は無茶な話ですよ、という話






面白い記事でした。



ランサーズ、キャンセル多すぎ、単価安すぎだし、丸投げだしキツすぎ
kosuke.cc
http://p.tl/zpJP




国内クラウドソーシング大手のランサーズを使ってみたけど、
クライアントがなかなか地雷いっぱいでヤバいよ、って話。
これはプログラマー寄りの案件に絞って書いてあるから、そうなのかもしれないですが。
ライティングとか細々した内職系だとそれなりにお小遣いくらいにはなるのではないかと思っていますが。
(それにしたって効率悪いので僕は挫折しました、ランサーズ)



この記事のなかで印象的だったパラグラフがあります。
以下引用。

webだろうとなんだろうと、相手によって値段が変わるのは当然のことである。それは、相手がお金もってるから引っ張れるだけヒッパレ!という意味ではなく、webについて知識がある人には値段は安くて良い。自分である程度、理解や思考ができるからだ。クレームも少ない。車屋さんが車屋に車を売る時は、安い価格で売るのと同じ理由だ。


引用終わり。


いや、ほんとに、そのとおり。
「知識がある人には値段は安く」サービスを提供することは可能なのです。
わずらわしさがない分、注ぐリソースを節約できるから。

反対に、「知識がない人」に対しては値段を高くせざるを得ません。
なぜなら、技術だけでなく「知識」も提供しなければならないから。
そのぶんの費用は当然上乗せされますよ、と。


でも、多くの消費者は「情報や知識」はタダだと思っている。
たくさんの有名企業が企業努力として、情報や知識を無償で提供したりするし、
そもそもググったり人に聞いたりしたら情報なんてすぐ手に入る(と思っている)し。


けれど、僕たちのようにフリーランスの形態で仕事をする場合、
クライアント側が受注者側の技術についてどれだけ理解しているか、というのは大きな問題なのです。

企業はたくさんの人がいて、それぞれ専門の仕事があって、
たとえば営業マンやコールセンターが無償で情報や知識を顧客に与えたとしても、
それ以上の利益が返ってくるような事業設計がなされています。
だからその会社のサービスについての情報や知識は、その会社に聞けばいいし、
その時にわざわざお金を取られることは少ないのです。

でも、フリーランサーは全社員=自分、です。
顧客であるあなたが受注者に、受けたいサービスの説明を求めるとして、
それがたとえばとっても基本的なことだったりすると(つまりググればすぐ分かるようなこと)
説明しているその時間はとっても無駄な時間になるのです。
そんなことしている時間があるなら作業に取りかかるし、
基本的な理解がされている上での質問からだったらよりクリエイティブなアイディアが生まれるかもしれないのです。


なので、無知なクライアントは、支払う金額が高くなると自覚していた方がいい。
これは「吹っかけられている」のではなくて、
「このサービスを受けるならば当然知っていていただくと工程がスムーズにいくはずの知識からまずお教えしなければいけないことへの手間賃」
 が加算されているということなのです。



業者に見積もり出してもらって、それが「高い!」と思ったとき、
なぜその値段なのかを分析して適正価格なのか否かが判断できないのだったら、
自分は素人なのだ、と自覚しましょう。
素人だ、ということはつまり、玄人よりも高いお金を払わなければならない、ということです。

だって、素人な分、本当はクライアント側が指示を出さなければいけない箇所に指示が出せず、
その思考する手間や提案の作業を余分に業者にさせているのですもの。
そういった細々した手間賃が加算されて、請求料金があがるのです。



ものやサービスを安く買いたいんだったら、勉強することです。
勉強せずに安くなにかを手に入れようったって、そうは上手くいきません。




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