2014年1月30日木曜日

「初回稽古でも暗譜」を心がけて気付いたこと、の話







大人数が集まってなにか稽古をするときに、たとえば台本や楽曲があったとして、
本来ならば初回の稽古のときに暗記できているのが理想だと誰もがわかっているけど
なかなかできなかったりします。


僕も最近まで、稽古の途中で譜面が外せればいいかと思ってましたけど
試しに一度、初回稽古から暗譜で歌えるようにしていこうと臨んでみました。

そうしたら良かったことがいくつもありましたよ。




  • 準備してきたことが自信に繋がり、おどおどせずに臨める
  • 譜面を見ずにすめば、共演者の表情含めた周りの状況を初めから感じられる
  • 指揮者や演出家の送ってくるサインに集中できる



この中で個人的に一番良かった収穫というのは、自信を持って振る舞えること。
「暗譜してない」ってのは意外と負い目になったりするもので、
それがないだけで支持の受け方やダメだしへの対応の仕方も、余裕のあるものになります。




ビジネス系のライフハックとしてプレゼンの前は資料を暗記するまで
準備やシミュレーションをするといいというのがありますが、同じことですね。
準備が万端ならば、本番は自分の振る舞いや話をしてくれる人のリアクションに集中できる。
実に当たり前な指摘だけど、とても有益です。
やるかやらないかの違いだけで、ずいぶんとパフォーマンスが変わるものですよね。


また、オペラの稽古に当てはめて考えてみると、
特に初回の稽古は、共演者や指揮者・演出家に自分のできることをプレゼンする機会ですから。
練習とはあくまで、個人レベルでやっていくもので、
稽古とはその個々の取り組みを統合して作品に作り上げていく作業ですものね。
ごくごく当たり前の話なのに、今まで軽んじていた自分が情けないです・・・。
気付いたことは無駄にはならないので良しとします。



新しい仕事をはじめるときも、同じかも知れません。
できる限り手に入る資料、マニュアル、ハウトゥーに目を通しておくこと。
その職種が何を扱い、どんなビジネスを展開し、商品の特徴はなにで、顧客は誰なのか。
そんな情報をまず頭に入れてから仕事に取りかかると、より良いパフォーマンスが生まれる、
そんな気がしてなりません。





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