2013年12月23日月曜日

お酒は知らないよりも知っていた方が楽しめる、という話






朝からお酒の話もなんですけども…




僕はお酒が好きで、だけど量は飲めないので
飲むならば好きなモノを飲んでいたいのです。
大学生時代はお酒の世界に憧れがあって
このワインはどこのなんというもので、このウイスキーはこれこれこうで
ブランデーだったらこれじゃないといかんとか、
ややこしいことを考えて飲んでいました。
お酒そのものが好き、というより
憧れや見栄、背伸びできてる感じが好きだったんですねー。



ただ、その時にお酒のことを一通り勉強できたことは今になってよかったと思います。
その時の知識は、今どこでどんなお酒に出会っても、それを理解するための材料となってくれているからです。




果たして、お酒は理解しながら飲む必要があるのか、という問題がありますけど、僕はこう思います。


理解しながら飲めると、ただ飲んでいるよりは 
お酒が楽しくなる。


いろんな本を読み漁ったりしましたが、
そのなかで「この考え方は知ることができてよかったな」と心から思っているのが、


お酒の価値を知りたければ市場価格の高低やコンクールの受賞歴をみるではなく、そのお酒にどんなストーリーがあるのかを知れ


ということです。
明確にこの文言を見つけたわけじゃなくて、
色々調べていくうちに気づきました。



歴史や知名度のあるお酒はもちろんですが、どんなに新しいお酒にも
限定された地方でしか知られていないようなお酒にも
必ずストーリーがあります。
それを作る人、作物が育った土地の気候、そこでその酒類が生まれた歴史などなど。
民族の文化や歴史、生活様式に、お酒の成り立ちは密接に関係していて、
それを作る人々は自分の仕事に誇りを持っています。
この酒は有名だから、格付けが最高だから、高いから・・・・
そういう視点だけではなくて、
その夜出会えたお酒に対して思いを馳せられるようになったのは
ある程度頭でっかちに知識を吸収した時期があったからです。





最近は専門書とか専門雑誌を読むことも少なくなりましたが、
気になるトピックがあるといつでも調べるようにはしています。

多くの物事は、それについて知らないよりも、知っていることが増えた方が
より楽しめるようになるものですよね。
演劇も、クラシック音楽も、お酒も、料理も、すべて。
そうやっていろいろ知った上で、何も知らない時のまっさらな心に戻って
それぞれを嗜めるのが、最高の楽しみ方じゃないかな、と最近は感じています。




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