2013年8月25日日曜日

8/25 プロの発想とゲーム的思考


根っからの美味しい物好きで、大学3年の時にはじめたアルバイトは
イタリアレストランのホールスタッフでした。
その店は大学4年の年末まで勤めました。
大学4年の夏に新しいお店でアルバイトを初めて、これもイタリアン。

で、そのお店のシェフが昨夜つぶいていたこと。




トマトソースひとつ作るにしたって、どんなヴィジョンを描くのかが重要なのですね。



日本のトマトはピンク系という種類のトマトが主流です。
「生食用トマト」と一般に呼ばれたりします。
対してヨーロッパとかでよく栽培されているのは赤系のトマト。
「調理用トマト」などと呼ばれます。

最近は、ピンク系に比べて赤系の方がリコピン含有量が多いとかで、
日本でも赤系の栽培が増えているようですが、
それでもやはりピンク系の流通が多いようです。


ピンク系トマトは赤系に比べて風味がフレッシュでみずみずしいのが特徴です。
悪く言えば、「濃厚さに欠け水っぽい」のです。
スーパーなどで売っているトマトの水煮缶は、赤系のトマトで作られています。
イタリア料理などのソースに用いるには、赤系トマトの方が向いているのです。


という前提のもと、ピンク系トマトでソースを作るには、という視点から
上のようなことがツイートされたのですね。


日本のフレッシュトマトでトマトソースを作る時はどんなソースにするかイメージが大事。 水分が多いからコクが出ない分煮詰めるがフレッシュ感も残したい。 今日のイメージは出来てる。


簡単なようで、素人には思いもつかない観点です。



プロフェッショナルであるということは、技術の確かさはもちろんですが
事象に対する理解の深さ、視点の多様さが伴うことが重要なようです。
その上で、自分の仕事の到着点を出来るかぎり明確にイメージして、
そこへアウトプットをもっていく。

あえて日本のトマトで作るのだから、
ソースとしての濃度はありながらもフレッシュさも共存させたい。
これが到着点。

そこに行き着く方法として、半数をミキサーでピューレ状にし、
残りを、ヘタを取ったホールのままで煮詰めていくというやり方を選択するのです。
で、多分火加減とか煮詰めていく度合いとか、いろんな注意点がある。
その一個一個の選択の裏には、到着点のイメージがある。






仕事でも遊びでも、なにかをするというときに
完成形をイメージできているかいないかによって、
最終的なクオリティに差が出てくるばかりか
途中の行程を楽しむことが出来るか否かという違いまでもが生まれるのではないかと感じます。

行き先をあえて設定しないという旅の楽しみ方もありますが、
それはやはり「あえて」設定してないのであって、言い換えれば
「目的地を設定しないという行動目標点」を設定しているのです。

目指すべき到達点が明確に見えているからこそ、
その点と自分までの距離が相対的に明確になるし、
その間に立ちはだかる障害や注意すべき点がスタート時に想像できます。
そうすると、目標までの道程にあらわれる問題を解決することは、
RPGでダンジョンを攻略するために倒すべき敵に遭遇するのと同じになり、
つまり成功までの道程をゲーム的に捉えることが可能になります。

たとえどんなに困難な目標を設定しても、
そこに至るまでの過程を細分化しミッションと注意点を設けることによって
自らにゲーミフィケーションを適用してしまう。
素人からすればトマトを煮るだけなのに、プロはそこにあらゆる要素を見いだして
ゲームの行動動機付けのように、すべきことを選択していきます。


   日本のトマトは水分が多い

   この敵の属性は岩石だな

   ソースとしての濃厚さはありながらもフレッシュ感も残したい

   主人公の職業は剣士にするか魔導士にするか


プロフェッショナルの新しい定義として、
こんなことも考えられるかなと思いました。



ちなみに、そんなシェフの料理が食べられるのはここ。

  storia
   東京都豊島区南池袋2-20-4 シアターグリーン1階
   http://storia-alii.com/


yy

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