2013年5月13日月曜日

5/13 僕という座標点


こんばんは、山野靖博です。
今朝は鳥の鳴く音で目が覚めました。
ウグイスのさえずり。
気分がいいものですね〜。


自己紹介をしてくださいー、という場面って
普段生活をしている範囲ではそうそうあるものではないですが、
人と積極的に関わろうとした途端に遭遇する機会が増えます。

単純に自分のことを面白く表そうと思うと、なかなか難しくって、
これも平凡だしあれも面白みも無いしと、
思いあぐねて結局何も言えなくなるということ、あると思います。

元々、他人は自分ほどに自分について興味を持っていないと思っているせいか、
あるいはたかだか数分間のスピーチで一体、自分の何が伝わるのかと懐疑的なせいか、
自己紹介ってとっても苦手に思っています。


初対面の誰か、あるいは初対面に近い誰かに、自分のことを自ら紹介する。
つまり、自分が自分自身のスポークスマンになって
自分という商品を魅力的にみせるスピーチを打つ。
やはりある程度の準備と訓練が必要なことだよな、と思います。


それでも最近気づいたのは、自己紹介というのはあくまでも
コミュニケーションをスタートさせるためのきっかけ作りの役割しかないということ。
相手にとって自分が魅力的な存在にうつるような導入をつくれたらそれでいいということ。
自己紹介の時間で、自分のすべてを語り尽くせるはずなどないのですから。

加えて、自己紹介にて求められるのは
“自分が思う自分”よりも“社会との関わりの中で結ばれる人物Aの印象とは何か”である
ということに気づいたので、以前ほど混乱なく自己紹介ができるようになりました。
もちろん、上手くいっているかどうかは別問題として。
そして、“社会の鏡に映る自分の姿”を想像することはすなわち、
社会に生きるためにどういう役割を果たせるのかという自問自答に繋がることに気づいてから、
就職活動やその他の場面で、自己紹介ないし自己PRの時間がとられているという事実に
妙に納得をしました。


自己紹介の持つ可能性って、とても広域に渡っていると思うのです。
自己認識を助ける役割もあるだろうし、外部との接触を円滑にすすめる手助けにもなる。
自分よがりの自己紹介でなく、第三者の目を想定とした自己紹介を構想しておくことは、
なかなか有益なことかななんてひとりごちています。

その準備のためにはまず、自分の思想や嗜好といった点が結ぶ像を眺めておくこと。


話は変わりますけど、僕たちは往々にして
「とるに足らない」と認識したものを捨て去るタイミングが早すぎるような気がします。
情報過多の社会に育って、カオスの如く存在する情報の中から
いち早く自分にとって有益な情報を得ようとするその努力から発達した能力だとは思いますが、
「とるに足らない」ものを「とるに足らない」ものとして飲み込むような、
それくらい余裕のある心の器を持っていることも、悪くないんじゃないでしょうか。

だから、自分に属する取るに足らない情報も、捨てずにとっておいても
いいんじゃないかなと最近僕は思いはじめました。


僕という存在を描く思想と嗜好の点を列挙してみます。
今日のブログには結論は特にありません。
僕に興味があれば、この下を読んでみていただいても、あるいは面白いかもしれません。


 言葉、論理的思考、ソクラテスの産婆術、池田晶子的諦観。
 解釈を介在しない言葉のその姿をみたい、宣長の世界認識と学問への姿勢。

 料理、生きることの根源から快楽まで網羅する存在、芸術への昇華。
 季節とともに生きる術としての料理、辰巳芳子、その土地に根を下ろすということ。
 もてなしの心、素材に対する謙虚さ、目を配る気を配るということ。

 音楽、生業としての歌、楽しみとしてのうた、コミュニケーションとしてのうた。
 人との関わりの中からしか生まれ得ないもの、職人的職業感。
 
 ファッション、スーツ、スーツ、スーツ。
 賢く見えることの重要性、ネイビーを肌の色のように纏う、美しくありたいというパトス。
 社会に組み込まれるという快感、独自性という没個性、ファッションよりもスタイル。

 読むこと、見ること、聴くこと、触れること。話すこと。
 活字の効用、ある種の若者に影響を及ぼす村上春樹の文体、小林秀雄という宇宙観。
 映画、ストーリーに酔う、映像に酔う、役者に酔う、音楽の副次的所在地。
 絵画よりも空間芸術、彫刻、インスタレーション、質感の訴えかけるもの。
 器、必要と芸術の迫間、五行思想の全てを内包ものとして、大地を掌にのせる。
 目指すのは言葉のやりとり、記号としての言語、存在としての言葉。
 笑顔を紡ぐための道化、ソフィスティケートされた冗談、「伝わらない」ところからのスタート。

 一日着た洋服にブラシをかけるように、今日を生きた命をメンテナンスすること。
 食べること、踊ること、うたうこと、トランプのひとり占い、キス。

 ウイスキーという生き方。地球を飲むためのワイン。物語としてのブランデー。
 酒は呑むが煙草は喫まぬ。ストーリーとともに楽しむのが嗜好品。
 
 書くこと。自分の無力さの自覚のために、何者でもないということ。
 下手な自己紹介よりもワインについての記述。
 
 世界を構成するもの。言葉、好奇心、愛情、喪失感、手仕事、美しくありたいという願望。
 耳を澄ませて音を聴くこと、目を凝らして姿を見ること、意味なんて役に立たない。

 エラ・フィッツジェラルド、ジョニー・ハートマン、ライザ・ミネリ。
 ウェス・モンゴメリ、ジャンゴ・ラインハルト、レス・ポール。
 青山二郎、白州正子、向田邦子、槇村さとる、榛野なな恵、石川鷹彦。

 It's only a paper moon
 As time goes by
 My one and only love
 Newyork,newyork

 文脈。ファブリック。スクリプトを読むということ。
 
 自己の領域を拡大させるために、感覚を研ぎすませるために。
 刃物を研ぐ。肉を焼く。緑を眺める。街を歩く。

 ものをつくる人の苦心を読み取る。何かを生む人の偉大さを知ること。
 
 CoA

 山梨に生まれて山梨に育ち、山梨になにを還元できるか。
 
 山梨にホールを建てたい。

 

yy







山野はほしいものがたくさんあります!

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