こんばんは。
昨日2013年9月1日に、僕自身初めてのソロリサイタルを
無事に終えることが出来ました。
応援して下さいましたすべての方に、心より感謝いたします。
副題を「イタリア古典声楽曲の夕べ」といたしました。
セットリストはこんなかんじ。
全14曲でした。
日本語にすると瞬時にどんな曲かわからない、というのは
声楽家特有の症状かもしれません笑
★
8月も末になって台風の到来という報道から
当日の天気についてはずっと気を揉んでいましたが、
幸運にも甲府市内は雨に降られることもなく、
そのぶん暑さはありましたが、
それでもガラス張りの会場からは、夕方のサックスブルー色した空が
甲府駅と舞鶴城公園の上に広がる風景を展望することができました。
青空を背中にしょっての演奏でした。これは本当に気持ちが良かった。
会場となりました山梨県立図書館は全館開放的なガラス作りの建築で、
カフェや憩いのスペースと学習空間、そして書庫が隔たりのない空間として続く
とてものびのびとした施設です。
立地も甲府駅北口より徒歩ですぐと、とても恵まれております。
その施設の2階にあります多目的ホールは、講演会場としても会議室としても使え、
また、演劇や演奏会など、さまざまな用途に使用されているようです。
演奏会会場として考えれば、備え付けのピアノがないなど、
「演奏会専用のホール」ではないが故の不便さはたしかにありますが、
ピアノをレンタルし運び入れることが可能だということを考えると、
僕自身はとても使い勝手がよく有り難い施設だなと感じます。
実際今回のリサイタルでも、ピアノを外部より運び入れるという選択をしました。
部屋の三方がガラス張りで、すべてにカーテンが下りますので、
視界を遮れば親密な空間に、窓をすべて開け放てば開放感のある空間にと、
意図にあわせて空間をデザインすることも可能なようです。
リサイタル当日は140人を超えるお客様にお集まりいただきました。
多くは古くからの知り合いや友人、高校の同窓会の方々などでしたが、
町の各所に置かせていただいた演奏会のチラシや、
図書館のwebサイト、僕のブログなどをみていらしてくださった方もいて、
これもまた嬉しい出来事でした。
★
今回は初めてのリサイタルということで、
大学を卒業した僕自身の、お披露目という意味でリサイタルを企画しました。
だからこそ、あえてイタリア古典声楽曲にプログラムを絞ってみました。
そして同時に、今後の僕の活動の「Vol.0」のような気持ちも込めました。
次回以降は僕のソロコンサートはもちろん、県内外のいろいろな演奏家と
甲府市街を中心に共演やプロデュースを重ねていけたらいいなと考えております。
毎回コンセプトを変え、ポピュラーな曲もマニアックな作品も、
すべて積極的に触れていけるように頑張ろうと思います。
★
演奏を終えて一番強く感じたのは、いまの自分の実力不足です。
もっと上手く歌えるようになりたい、ならなくちゃな、と心から思いました。
演奏会の感想にも多くの方が
・今後の研鑽に期待します
・これからの活躍を応援していますというお言葉を寄せて下さいました。
まさに僕にとって、「もっと頑張れよ」と背中を押して下さるような声援です。
一回目が終わったということは、それに合わせて出し切った力を、
また次回に向けて蓄え、伸ばし、育て、鍛錬するサイクルに入ったということです。
歌をうたうことは僕にとって、やはり喜びなのだと強く感じる機会となりました。
そして、「もっと上手くなりたい」という気持ちのその重み、大切さを
しかと確かめる機会にもなりました。
一夜明けて、身体のだるさと筋肉の強ばりに驚いています。
この鈍い身体の痛みと、昨夜感じた自分の小ささに対する心の痛みと、
そして客席から温かく見守ってくださった皆様のあの表情と、
今の僕の精一杯をもって歌い通せたというささやかな達成感とを、
これぞ「初心」と思い、忘れることのないよう胸に刻み
今後とも益々精進をしてまいります。
山野靖博
0 件のコメント:
コメントを投稿