2012年9月15日土曜日

9/15 舞台芸術のこれから

こんにちは!山野靖博です。
いつも夜に更新をするので、「こんにちは」という挨拶が新鮮です^^

今日は国立にて昼前から演出家の三輪えり花さん
11月の愛の妙薬について、打ち合わせをしてきました。

演奏のカット箇所を確認したり
この間高校生と作業した大道具の使い方を相談したり
高校生用に準備する事前学習資料をどうするか考えたり
進行台本はどんなキャストを使っていくのか情報交換したり
おいしいご飯を食べたり
おいしいコーヒーを飲んだり
iPhone5のうわさ話をしたり
などなど笑
盛りだくさんの打ち合わせでございました!


そこでちょっと出た話題ですが・・・

先日えり花さんのFacebookにてシェアされていたこちらの記事。
“デジタルが変えるコンテンツのかたち” 文:加藤貞顕
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/106/106318/

加藤貞顕氏とは、
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』
の編集者。(岩崎夏海著

 

記事の内容や書籍については興味があったら読んでみてください。

で、えり花さんと話題になったのが
「デバイスが変わると、ユーザーが耐えられるコンテンツの質や量も変わる」
という加藤氏の主張。
これは僕ら舞台芸術に携わる表現者もシビアに考えていかなければいけないことだと
ふたりして共感しました。

劇場的な「ライブ」の表現が僕らのもっとも得意な分野なのですが、
それだけやっていたら市場は広がらない、新しい顧客が増えないよねー
ということで、クラシック音楽や演劇などのさまざまなプレイヤーが
試行錯誤を重ねながら「新しい顧客を開拓する」ことに苦心している時代です。

それを考えるときに有効な手段、多くの表現者が興味を持っている宣伝媒体が
ずばり WEB 。

でも、特にクラシック音楽の関係者だとWEB関連のことに強いという人が
あまりいない。これは僕も含めてですが。

しかしWEBでなにか新しいプロモーションができたら、
いまはクラシックや演劇に見向きもしないような人へも情報を手渡すことができたら、
ステージパフォーミングにとってはきっとそれが、新しい時代への導入となるはずです。

本当にいろんな試みをしている方がいます。
僕が所属する Cloud of Arts という集団でも
企画した演奏会をUSTREAM中継してみたりしています。

とはいえ、加藤氏の指摘は正しくて、
「劇場でやっていることをそのままWEBに流しても、
 それはデバイスとコンテンツのバランスがとれていませんよ」
という状態になってしまいかねない。というかなってしまう。
では、WEBのさまざまなデバイスにふさわしい、
舞台芸術の加工の仕方はどれなのか、これを今必死に捜さなければいけない。

昔から舞台芸術を愛してくださる方もたくさんいらっしゃいます。
自分が演劇をやっていた、ピアノをやっていた、ダンスをやっていた、などの
直接的なつながりの体験を持っていらっしゃる方は、
簡単な宣伝をしただけでも興味をもってくださいます。
そういった方々を大切にすることも、もちろん僕らにとって重要なことです。

でも、国内企業が海外シェアをのばしたり、
日本の小さな造り酒屋がヨーロッパ向けに新商品と販売ルートを開発したりするように、
いまニーズのない市場に対しても、積極的にアプローチをしたいと、
僕は思っているのです。
というか、それがなければ僕らのやっていることは廃れていくだけだ、とも思っています。

そんな思いを胸に、チャレンジの一環として、
“愛の妙薬”や“ちょっと特別な時間”といったプロダクションを計画しています。
大きく捉えればこのブログも、そういった活動に含まれているのですがね^^

もし共感していただけたなら、ぜひこのブログを購読ください。
「このサイトに参加する」というボタンを押していただければ完了です。

あるいは僕のやることに興味を持っていただけましたら、
10/27山梨にての演奏会にお越し下さい。
詳細は8/17 ちょっと特別な時間【演奏会情報】 という記事に掲載しております。

また、「なんか山野が頑張ってるようだな、応援してやるか」と思ってくださったなら
このエントリーをシェアしていただけると幸いです。
Twitterでのリツイートも、とても嬉しいです。

yy

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