2015年1月9日金曜日

中学の同窓会をやってみて気づいたこと、の話








このあいだの1月3日に中学の同窓会がありました。
ジャズバーを貸し切っての開催で、中学3年の時に生徒会だったことから
実行委員として関わりました。

それぞれ違う場所に住み、違う生活スタイルを持っている人間が集まって
ひとつのプロジェクトを進めていったわけですが、相当困難でした。
それでも終わってしまえば、楽しかったなーという思いがかなり強いです。

同窓会開催までの、大変だったことと、楽しかったことを
健忘録的に書いてみたいと思います。



◆情報の周知が難しい

最も難しいミッションがこれでした。
同窓会があるよー!と全員に知らせること。
卒業時の名簿は、卒業から数年経った時点でも全く役に立たなかったりします。
実家が引っ越していたりするとアウトです。
県外に出ている人たちに情報を伝えるのも相当難しいです。

あと、どうしたって実行委員が中心となって情報周知をしていくことになると思いますが、
そうすると、実行委員の誰とも仲良くなかった人とのコンタクト方法が
絶望的に見つからなかったりします。


もしかしたら今の学校運営だと、個人情報だとか言って
卒業の時に全員の名簿を作らないということがあるのかもしれません。
今、中学生や高校生のみんな。
全員と連絡が取れる方法を卒業を機にどうにかして構築しておくことをおすすめします。


LINEのグループ作っちゃうとか、Facebookのグループ作っちゃうとか。
他のSNS使えばもっと効率的に情報周知ができるかもしれません。


といいながらも、やはり手紙でお知らせが来るというのが、
一番興味を持ってもらえると言うのも事実です。
特にインターネットとかだと、個人によってコミットの度合いが全然違うので、
LINEに登録したはいいけど全然見ないよーという人もいるので。

郵便とテクノロジー。
両方使って周知させていくのが一番いいのかなと感じました。




◆コミュニケーションの方法

やはり、顔を突き合わせてプロジェクトを進められないというのはなかなか難しいです。
普段から頻繁にコミュニケーションをとっていて、目標なんかも共有していて、
というのであれば遠隔でもPCやスマートフォン使って作業できちゃったりしますが。

今回の場合は、いつもはまったく違うことをやっている人たちが
「中学の同級生だから」「生徒会やってたから」という理由だけで集まっているわけです。
学生もいれば、僕みたいな自営業者もいれば、勤め人もいる。
勤め人だって、営業職、経理、事務、技術職などなど、その分野は多岐に渡ります。
それぞれ考え方や物の見方が違うので、モチベーションを共有するのがとても難しい。

遠隔で仕事を進めたいと思うと、どうしてもコミュニケーションツールとしてテクノロジーを使います。
この辺へのコミット具合の差も、実働の期日遅れに影響する気がします。


今回はFacebookのメッセージグループでプロジェクトを進めましたが、
たとえばBasecampとかSluckとかChatworkとか、そういうの使ったほうがよかったのかもしれません。



◆各人の優先順位の問題

やはり普段はそれぞれにそれぞれの生活をしています。
仕事の重要案件があるなかでは、同窓会の仕事を進めようなんてことは無理です。

どうしたって同窓会のような「直接自分に利益がない」仕事は後回しにしがちです。
ずばり、僕がそうでした。

時間があって、同窓会のタスクに手を出す余裕はあったとしても、
自分の体のメンテナンスとかの方に時間を使っちゃって、
進展管理をしてくれた友人には、かなりの気苦労をさせたと思います。
この場を借りてお詫びします。ごめんなさい。


結局、みんなの善意によってこういうプロジェクトはなりたっているわけです。
イベントを運営するのだから、それにともなってやらなければならないタスクは
ボンボコ発生してきますが、それを強制的にアサインしていっても
結局は上手く回らず、進展が止まっちゃったりします。


改善するためには、それぞれの日々の忙しさや余力を
かなり綿密にシェアする必要があるのではないかなと思いました。
そして、ポジティブな雰囲気で仕事を回していくこと。
どんな些細な作業でも時間を割いてくれたらみんなでありがとう攻撃をする。
同窓会プロジェクトにコミットしたら楽しいな、という雰囲気を作る。

無理はせず、楽しく。
そんな視点から、それぞれの日常の中においての優先順位を上げていくような
マネジメントが必要ではないかなと感じました。




◆最終目的地はどこか

「どんな同窓会にしたいのか」
これを最初から最後までずーっと確認し合うぐらいがちょうどいいです。おそらく。

ただみんなで集まって酒を酌み交わせればいいのか。
昔のスライドやクイズで、懐かしく楽しい気分になれたらいいのか。
もっとアクティブな企画をうって、参加型のイベントにしたいのか。
アーティストやパフォーマーを呼んで、そこでも参加した価値を上げたいのか。
お世話になった先生方にお礼を伝える会にしたいのか。

最終的にどんな同窓会にしたいのかを、それこそ逐一共有するべきだと僕は思いました。

目指すべき青写真があれば、そこに到達するための細かい道筋、
どれを辿ればいいのか、どの作業は捨てていいのかなどの判断がつきます。
でも、同窓会の目的がふわっとしてると、必要な作業もふわっとしてくる分、
作業の総量が絶対に増えます。
やってみたけど意味のない作業だった、みたいなことも出てきます。
これは、日常別の仕事をしている人にとっては負担でしかありません。


どんな同窓会にしたいのか。
僕たちはこのプロジェクトに何を求めているのか。
頻繁にヴィジョンをシェアし合いましょう。




◇色んな人がいて面白い

話は飛んで同窓会当日。

前回の同窓会は成人式の時でした。
その時も各人いろんな場所でいろんな活躍の仕方をしていましたが、
それから5年経った今、さらにいろんな場所でいろんな活躍をしています。
そんな友人たちの話を聞くだけで、相当面白い会になりました。

さまざまな分野でのプロフェッショナルが集まるというのが同窓会の面白さだなと思いました。
テレビ制作、教員、アナウンサー、パチンコ店店長、コンサルタント、
エンジニア、二児の母、デザイナー、営業職、総合職、経理、法律、税理士などなど。
いつもの生活では聞けない話がわんさか聞けます。
めちゃめちゃ楽しいです。

開催するまで、相当労力を使ってくれた実行委員の仲間がどう思ってるかわかりませんが、
僕はめちゃめちゃ楽しかったです。やってよかったと思います。
またやりたいなと思っています。



◇色んな人に協力してもらったらいい

同窓会にたどり着くまで、相当大変でした。
なぜかといえば、普段の仕事の隙間に同窓会のことを進めなければいけないということ。
そしてもう一つは、「慣れない作業をなんとかこなしていかなければならない」ということ。

特に後者が深刻です。
日々の仕事に追われる中で、慣れない作業もやらなきゃいけない。
この精神的ハードルは高いです。


でも、当日を終えてみてわかりました。
ある仕事が発生した時、実行委員の中でそれについて慣れている人がいない場合は、
その仕事に慣れている友達に助けを求めればいい。
これで解決です。

相談したら、大概好意的に答えてくれます。
忙しくなければ手伝ってくれたりもします。
実行委員だけで同窓会を進める必要はないのです。
各分野のプロフェッショナルが集まっているのだから、
その人たちの英知を頼ればいいのです。

なんでこんな簡単なこと、思いつかなかったんだろうなー。






とりあえずこんなところです。
また何か思い出したら書こうと思います。



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