おととい、10月15日に
もんもちながら6.0「天守物語」が無事に千穐楽を迎えました。
ご来場いただきましたみなさま、応援くださったみなさま、
本当にありがとうございました。
泉鏡花の名作「天守物語」に
平均年齢(おそらく)20代後半のカンパニーで挑む。
かなりチャレンジングな公演でした。
古典の金字塔に、リアリズム演劇とコンテンポラリーダンスと邦楽の
三要素一体となったアプローチをしました。
その舵取りをした演出家・中原和樹の手法を含め、
かなり面白い作品に仕上がったのではないかなと
手前味噌ながら思っております。
僕としても、いままで演じたことのない「妖怪」という役どころ。
自分の俳優としての可能性を確かめるためにも、
かなり大きな挑戦をしながら演じさせていただきました。
自らの欲求に素直な妖怪・朱の盤坊。
会津のあたりに棲む山伏の妖怪です。
赤ら顔で、ツノが額から生えています。
役作りをしていく過程で
いつもガラガラした、粗雑で大きな声
中腰でガニ股、常に落ち着きなく手や身体が動いていて
口はモゴモゴ、喋ってないときも唸ってる
そんなキャラクターにたどり着きました。
ミュージカルやオペラのステージで山野靖博を知ってくださったお客様は
今回の舞台の僕の姿を見て、さぞかし驚かれたことと思います。
けれどその分、役者として、表現の幅をお見せできたのではないかと
僕としては嬉しく思っています。ニヤニヤ。
僕は、自分で言うのも恥ずかしいのですが
「爽やかですね」とか「スタイリッシュですね」と言われることが多いのですが、
表現者としては今回の朱の盤坊のようなエグく、泥臭い役に魅力を感じるタイプなので、
今後も悪役やひと癖ふた癖もある役、大きな問題や葛藤を抱えた役を
たくさん演じる機会をいただけたら嬉しいなーと思っています。
さて、ちょっと恒例感も出てきた
エゴサで見つけた感想に、勝手に返信していくコーナーです!笑
振り返り代わりに、お届けします。
いざっ!!!!!!
もんもちプロジェクト『天守物語』終演しました!面白かった、そして切なくもあり…— すずらん (@suzuran_shiki) 2017年10月12日
今とは違う旧い日本語(やまとことばとでも言うのでしょうか)の響きが美しく、また身分によって言葉だけでなく音も違うのだなぁと実感。原作に挑戦したくなりました!
ご観劇、ありがとうございました。『天守物語』ある意味テレビドラマよりもリアルに、時代小説が現実になったようなそんな感じ。— すずらん (@suzuran_shiki) 2017年10月12日
山野さんの朱の盤坊、ビューティフルでのスマートな姿からは想像もつかないほど豪胆で荒々しくそしておじさんくさい笑
現代語との、言葉の響きの違い。感じ取ってくださって嬉しいです。
当初、かなり苦戦したのです。やはり口にし慣れない言葉だったので。
ぜひ原作も読んでみてください!
言葉が難しいかもしれませんが、僕たちの舞台の映像を思い浮かべたり
セリフをじっさい口に出してみてその響きの美しさを楽しんだりしてくださると
楽しんで読んでいただけると思いますよ!
朱の盤坊の姿も、楽しんでいただけましたでしょうか?笑
ご観劇、ありがとうございました。『天守物語』初日観劇してきました。正直観終わった瞬間は言葉も感想も出ず…頭の中で言葉と音楽の美しい音色が反芻してて。しばらく隣の友達と会話しないまま椅子に座りっぱなしになってました。今も言葉整わず。— ひより (@yamzkn_369) 2017年10月12日
今言えるのはとてもとても美しい世界観と美しい言葉。美しい心。
見終わった後、言葉も感想も出なくて、という状態。わかります。
僕も、初めて戯曲を読み終わった瞬間や、
初めて通し稽古をした後は同じ状態になりました。
管理人Mは上野ストアハウスにて上演中の「天守物語」を観劇しました!泉鏡花が原作で少し難しいので、こちらのサイトであらすじを読んでから観劇したのですが、個性豊かな妖怪たちが織り成す世界がとても美しかったです💫💫https://t.co/PEL93VmmLY pic.twitter.com/hiWVb6OBTy— 観劇サークル 劇団日記 (@gekidan_nikki) 2017年10月13日
ご観劇、ありがとうございました。
僕の書いたあらすじを読んでいただいたようで、光栄です!
本当に妖怪たち、個性豊かですよね。
舌で舐めたものを溶かしてしまう舌長姥、天空から秋草を釣る侍女たち、
美しく恐ろしい富姫、真っ白で可愛らしい亀姫、ずっと唸ってる朱の盤坊、
後ろ向きで歩く蛭蛙、顔の見えない女童 たち。
多様性の宝庫、ってかんじですね。
ご観劇、ありがとうございました。マチネを観劇させて頂きました!個性溢れまくりな妖怪達が愛くるしく、舞台の世界観がとっても美しかったです✨Beautifulとは全く違う雰囲気の山野さんでしたが、声は相変わらず素敵でした😌最後まで頑張ってください!— Asuka (@w_ask_t) 2017年10月13日
Beautifulとは似ても似つかないキャラクターでしたね笑
でも、「演じる」という僕の気持ちとしては全く変わりはなかったのです。
声、褒めてくださって嬉しいです!最後まで無事に本番をつとめることができました!
ご観劇、ありがとうございました。友達に誘われて舞台「天守物語」を見て来た。隅から隅まで、人外の怪しげで美しい日本語と美しいお衣装・演出。難しい古典?と思ったのに聞き取りやすく理解しやすく心に残る言の葉の数々…妖の世界、たまらなかった。和ハロウィン(って言っちゃうと軽すぎるけど)も素敵だったぁ。— ゆう。 (@gold_navy_3) 2017年10月13日
まだ間に合うよ〜 https://t.co/CTGF7HaWWb
難しいと思っていたのに聞き取りやすく理解しやすく、っていうのは
本当に嬉しいご感想です。
和ハロウィン、確かに!!!!笑
今月末のハロウィンはカンパニー全員で、百鬼夜行しようかなぁ。
ご観劇、ありがとうございました。【カンゲキの記録】もんもちプロジェクト「天守物語」 https://t.co/0vSmhK4ZLU— 中本千晶 (@kappanosuke) 2017年10月14日
とても嬉しい言葉が満載のブログを書いてくださって、感謝です。
小劇場で、予算も小さく、本当にこの作品できるのか!?って僕も当初思ってました。
やればできるものですね。
ご観劇、ありがとうございました。山野さん繋がりで天守物語観てきました。話が難しそうだったので予習(一夜漬け)して観劇。— あわきち (@lmsclfsss) 2017年10月14日
小劇場の雰囲気って初めてだからか最初は慣れなかったけど、和風で神秘的な演出に気がついたら引き込まれていた…
小劇場の舞台、また観てみようかな。。
予習してきてくださったのですね!嬉しいです!
大きな作品も楽しいですが、小劇場も魅力溢れる舞台たくさんあります。
ぜひこれを機に、小劇場にも足を運んでみてくださいね!
ご観劇、ありがとうございました。「天守物語」観てきた(・∀・)小劇場で演劇観るのはほぼ初めてだったけど、大掛かりな舞台装置を使わなくても身体と小物でここまで表現できるのか!と面白かった(*´∀`)白鷺城勢のスマートさに対する猪苗代勢の田舎臭さがおかしくてニヤニヤしてしまった(^^)— hiro (@hiro55027550) 2017年10月14日
演劇って、お客様ひとりと演者ひとりが居さえすれば、成立するんですよね。
その最小単位に、小道具や、多くの出演者や、舞台装置や、衣装が加わると
もっと色彩豊かな世界を描けるようになるんですね。
けっして派手ではないあの舞台から、妖怪の世界を読み取ってくださって
ありがとうございました。
ご観劇、ありがとうございました。中野の授業のあと上野に直行して、もんもちながら6.0「天守物語」を拝見しました。安田組とはある意味で対照的な正攻法の演劇的アプローチ。鏡花の原典を改変することなく、清新な「天守」世界を創りあげていることに驚かされました。特に前半は妖怪度高し。おばけずきの皆さん、必見ですよ。(雅)— 怪談専門誌『幽』 (@kwaidan_yoo) 2017年10月14日
金沢での公演の出演者様にご観劇いただけたこととても嬉しいです!
おばけずきの方に、たくさん観ていただきたかったです!
ご観劇、ありがとうございます。今日は友人のお誘いで、もんもちながら6.0「天守物語」を観劇。多少アレンジとかオリジナル要素を入れるのかな?と思いきや、戯曲そのものを描きつつ、きちんと自分達の解釈で表現していた感じ。衣装と照明の使い方がとても素敵でした。四隅の柱が個人的にとても好きです。異界との区切りのよう。 pic.twitter.com/iWPsM9TxZR— みこと (@mik_oto) 2017年10月14日
あの柱、僕もすげえ気に入ってます。
あれデザインしたの、山梨出身の美術家なんです。
ぜひチェックください!金子清美→https://kymworks.tumblr.com
ご観劇、ありがとうございました。ライブ後は、もんもちながら6.0「天守物語」観劇。— さく (@sakurafubuki_y) 2017年10月14日
言葉が難しくて正直理解出来ないところもあったが、言葉の響きが美しく、補って余りある雰囲気の素敵さで、あっという間の時間だった。
いい意味で今までとなんか違うというか、何か超えたような良さがあった(良いもの観たのに俺の語彙力のなさ
そうですよね、言葉難しいですよね。僕らもかなり苦戦しました。
にもかかわらず、他の楽しんでいただける点を見つけてくださって嬉しいです。
ご観劇、ありがとうございます。朱の盤坊さんのエロオヤジ化が凄まじいwでもそれが凄く凄く良くて…そこの欲求は抑えられない様がとても滑稽だからこそ妖怪なのに愛しい。— ひより (@yamzkn_369) 2017年10月15日
舌長姥に膝パシンッて叩かれて窘められてたの微笑ましかった。#天守物語
複数回を見てくださったからこそ気づいていただけた点ですね!
たしかに千穐楽に向けて、朱の盤坊のエロオヤジ化、加速してましたね笑
あれは、演出家からの指示ですので。笑
舌長姥役の南谷朝子さんとの共演、本当に楽しかったです。
ご観劇、ありがとうございます。昨日観劇した“天守物語”、なんかイマイチわからなかったよ~と言ったら、同じ劇を観た人が「今まで観た天守の中では一番わかり易かった」ですって(>_<) #天守物語— 神原秋人 (@kyoukaiaki) 2017年10月15日
「なんかイマイチわからなかったよ〜」
そうですよね。素直なご感想、ありがとうございます!
僕たちとしては、劇の内容もできるかぎりお伝えできるように頑張りましたが、
力不足で至らなかったこともあるかもしれません。
戯曲の言葉がまず、現代を生きる僕らにとっては理解しづらいのですが
そこから醸し出される演劇の「空気感」というものを
芝居や、踊りや、音楽や、美術や、衣装や、照明で表現できないかと試行錯誤しました。
もんもちプロジェクトの「天守物語」、お若い方々の感性が光る妖艶な舞台を堪能。「天守物語」完成から100年後、お若い方々が鏡花先生の世界を見事に再現されるとは…大好きなわらべ歌が流れる舞台、天国の鏡花先生もさぞ楽しまれたことだろう。— さりはま (@sarihama_xx) 2017年10月15日
ご観劇、ありがとうございます。もんもちプロジェクト「天守物語」では、柔らかな体の動きが冒頭の腰元たちの不思議な世界を巧みに表現。富姫、亀姫それぞれの妖しさ、朱の盤坊や舌長姥の妖怪度高めの動き、図書のひたむき…見事な天守物語だった。— さりはま (@sarihama_xx) 2017年10月15日
嬉しいご感想も、ありがとうございます。
まだまだ若造の僕たちが挑むには高すぎる壁でしたが、
その困難を困難と思わないほどに、魅力的な作品に出会えて幸せでした。
安田さん。ぜひ、やりましょう。もんもちさんの『天守物語』とうちのそれ。あらゆる点で対照的。— 安田登 (@eutonie) 2017年10月15日
もん:役者(現代)、踊りと音楽(古典)。
うち:役者(古典)、踊りと音楽(現代)。
もん:曲線的な動き。うち:直線的な動き。
もん:妖怪こわっ。うち:抽象的妖怪。
こりゃあ、やはり一度一緒にやらなきゃね。座談会付で。
金沢のカンパニーの天守物語も、ぜひ観たかったのです!!!!
ご観劇、ありがとうございました。山野さんお疲れさまでした!土曜日に急遽観劇させてもらいました。観劇後、日本人に生まれこんな美しい世界と言葉の中で育った事がとても誇らしくなりました。皆様が難しい台詞をスラスラとしかも聴きやすく、物語や感情がスーっと入ってきて、涙が。あと山野さんの声量が完全に妖怪でしたw#天守物語— 茜 (@kuroroakabon) 2017年10月16日
本当に、日本には、たくさんの美しい言葉があったのですね。
涙を流していただけたなんて、きっと富姫と図書之助も喜びます。
僕の声量が完全に妖怪ってやつ、面白いっすね笑
ってことは、妖怪役やってなくても、普段から妖怪ってことですか?笑
ご観劇、ありがとうございます。ソワレ拝見しました。難しくて消化しきれていない部分もありますが(すみません)、言葉、音、光…美しかったです。残り2回も頑張って下さい✨— たまちゃん (@nyannyanmyaako) 2017年10月14日
消化しきれない部分があるって、とてもいいことだと思うんです。
謝ってくださるようなことではありませんよ!
人間生きていれば、消化できないことや、理解できないことや、割り切れないことって
たくさんたくさんあると思います。
けれど、「消化できないけど、なんか心が動く」とか
「理解できないけど、美しくて涙が出てきた」とか
そういう身体の反応ってとっても美しいことだなあって僕は思っています。
「わかりやすいもの」がイイものだと言われる現代だからこそ
「わけのわかんないもの」の代表みたいな妖怪たちの物語から
僕ら自身も多くのことを教えてもらいました。
もんもちながら6.0「天守物語」を見てきました。妖怪たちが妖しいのに人間臭くて可愛い。冒頭の花釣りの薄と侍女たちのやりとりや、富姫と亀姫がお土産渡し合ってきゃっきゃうふふしてるのが可愛い❤️(品物は物騒だが)。何でもなめて溶かしちゃう婆ちゃんと、ツッコむ朱の盤坊も名コンビ pic.twitter.com/mD82Sxh1nk— judy (@Daddylonglegs98) 2017年10月13日
ご観劇、ありがとうございました。朱の盤坊のデレデレシーンは、以外とおっさんじゃなかった(中の人が手足が長くてスタイルいいからな…。きっと若くしてあやかしになったんだろう)。ライチャスやルー・アドラーとは別人でした。あと身が軽かった。— judy (@Daddylonglegs98) 2017年10月13日
妖怪たちの人間臭さ、不思議ですよね。
演出の中原は常に「妖怪は人間の想像力からしか生まれないから」って言ってました。
ライチャスやルー・アドラーからのギャップ、すごかったですよね。
対極のようなお役に、短い期間で取り組むことができて、表現者冥利に尽きます。
また様々な役をお見せできるように、頑張ります!
本当に、さまざまな感想をいただきました。
それだけ、多面的な輝きを持つ作品を作れたのかな、とも思っています。
演劇は、どれだけカンパニーの中でかたちを作り上げても、
見てくださるお客様の脳内でしかその完成形が組みあがらない芸術です。
お客様が劇場の座席に座ってくださったからこそ、
あの人間臭く愛らしい妖怪たちも、図書之助も武士たちも、
現世に生きることができました。心より感謝申し上げます。
またどこかでお会いできることを祈り、
山野靖博、これからも精進してまいります。
本当に応援、ありがとうございました!!!!!!!
0 件のコメント:
コメントを投稿