2015年2月22日日曜日
初めてオペラを見るなら話がわかりやすくて音楽が綺麗な作品がいいに決まってる、という話。
今日はひさびさにオペラを見に行きました。
去年の9月のイドメネオぶりです。
演目は東京二期会のリゴレット。
今後のイタリアオペラ界を背負って立つだろうと期待される
若手三羽烏の一人、バッティストーニがヴェルディのタクトをとるということで、
とても注目されていた(と思うんですがどうでしょうかね)プロダクションです。
僕自身はとても楽しんだのでその感想は良しとして、
今回は、普段オペラはもちろんクラシックもあまり聴き付けない方たちと行ったので
その方たちの話を聞くのが面白かったです。
曰く、「ストーリーもわかりやすいし音楽もわかりやすくて楽しかった」とのこと。
難解な筋だと飽きちゃうし眠くなっちゃうけど、今日のリゴレットは楽しかったと言ってました。
なるほどなー。
そういえば世界で上演回数が多いと名高いカルメンも物語は単純で音楽もわかりやすい。
椿姫も、蝶々夫人も、ボエームも、オペレッタの名作の数々もそうかも。
オペラ好きにはポピュラーなモーツァルト作品は、
演奏者や玄人としては音楽的に面白いところがたくさんあるけど、
とっつきやすさを考えると、ストーリーを噛み砕くのにちょっと苦労するところがあるかもしれません。
まず興味を持ってもらう時には、
・ストーリーがわかりやすい(共感しやすい)
・音楽がわかりやすい(耳馴染みがある、調性音楽である)
・且つ質の高い作品であるし、演奏も質が高い
というのを網羅していることがいいみたいですね。
普段、最近のハリウッド映画やテレビドラマに親しんでいると、
オペラはもちろん、その他舞台表現のストーリーとか、説明描写の少ない映画の筋とかを
追いながら(不足部分を自分で想像しながら)最後まで興味を持って見ることって、
けっこう精神力も体力も必要な大仕事だと思うのですよ。
山梨の人がオペラに親しめる環境を作りたいなーと考えている僕にとっては、
とても参考になる意見をきけて、有意義な1日でした。
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