2015年1月5日月曜日

2015年もよろしくおねがいします、なご挨拶。





みなさま、あけましておめでとうございます。
今年の正月は山梨にて随分と穏やかに過ごしました。
普段じっくり時間をかけづらい
譜読みやら住所録の片付けやら暗譜作業やらに時間をさけましたし、
中学時代の同窓会があって沢山の旧友と楽しく話しもできて、有意義な正月休みでした。


2日には家族で初詣へ。
金櫻神社は甲府市御岳町、市内から車で昇仙峡を超え、山の中腹にあります。
古くは山岳信仰の神社として創設されたようです。


山の中腹にあるため、至るまでの道路は九十九折になっていて、
南の鳥居から本堂までの参道は長い石の階段になっています。
大きな杉が群生している美しい参道です。

例年はその階段は登らず、車で本堂と同じ標高の西の鳥居まであがってお参りをします。

ただ、今年はどういうわけか、石段を登ってみたくなり。
車で南の鳥居を通りがかる時に「登ってみようかな。車止めてよ。」
と、父に声をかけました。
僕だけ車を降りて石段を登り、家族はいつも通り上まで車で行けばいいと思ったのです。
父と母は別として、足の悪い祖母には、とてもじゃないけれど石段は登れないと思っていたので。

それを、何を思ったのか父は「よし、みんなで登ろう」ということになり。
祖母に、大丈夫?登れる?と聞くと、大丈夫、という返答。

かくして今年数えで85になる祖母・薫の突然の挑戦がはじまりました。



ちょっと分かりづらいですけど、これが石の階段。
経験してみてわかりましたけど、登るにはなかなか骨の折れる石段でした。


それを、僕の父と母に支えられ登る祖母。
ゆっくりゆっくり、休みながらですが、大丈夫大丈夫と登っていきます。
僕は動画撮影係でした。

途中、さすがに疲れて足がもつれて、顔も蒼白というか、
心配した時もあったのですけれど、それでも、大丈夫大丈夫と足をすすめる祖母。
数年前に骨折をしてから、歩くにも杖や手押し車を使うようになり、
以前ほど外出をしなくなったのですが、こんな底力があったのかとみんなで驚きました。

じっくり時間をかけて、本堂まで登りきった祖母に、何か一言とカメラを向けたところ
恥ずかしそうに「ご苦労様でした」と一言、小さく頭を下げました。

普段、どちらかといえば口下手で、声もか細くしゃべるような性格ですが、
でも、このチャレンジを達成してからは、どこか気がシャンとした様な気がします。
自分はあの石段を登れた!という体験が、自信につながったのでしょうね。
そんな祖母を見ていた僕も両親も、嬉しい気持ちでいっぱいな初詣でした。


山の上から富士を望むとこんな感じ。



金櫻神社までの道の途中からはこんな風景も見えます。


盆地をぐるりと囲む山々と、そこから頭一つ飛びぬけて町を見下ろす富士山。
冬の寒さは、山の風景を一層美しく見せてくれます。
清々しい1日でした。




☆ ☆ ☆





今年はさまざまな出来事が待ちかねています。

わが故郷山梨、わが町甲府はそれぞれ知事選・県議選と市長選があります。
もちろん全国でも統一地方選がありますね。
東日本大震災から4年。オウム真理教による地下鉄サリン事件から20年。
日韓国交正常化から50年。終戦から70年。
いくつもの節目を迎えることになります。



僕自身としても、ひとつの節目の年となるような気がしています。
歌をはじめて10年目ということが関係しているかどうかはわかりませんが、
自分がこれまで勉強してきた成果が、どこまで世間に通用するのかを試していく
そんな年にしていきたいと考えています。
去年よりも多く演奏の機会をいただけるように頑張りたいと思います。



CoAの活動や、山梨での活動も、
30代からの活動の下地になっていくようなプロダクションの種を
蒔き育てていく大切な時期にあると感じています。
たくさんの人と出会い、その交流を大事にしていくこと。
そんなことにたっぷりとリソースを注げるような生活ができるようにしたいと思います。



僕の歌の先生がよく
「20代は目まぐるしく体が変わるから、寝て起きたら歌が上手くなる
 逆に言えば、寝て起きて上手くなってなかったらやってることの何かがおかしいんだよ」
ということをおっしゃいます。
寝て起きたら自分の歌が変わっている、というのは本当に実感するところでもあります。
その20代も後半にさしかかりましたから、可能な限り上手くなれるように、
一分一秒を使っていきたいなと思います。




うちの祖母がこの正月にしたような奮起を、最近僕はしているだろうか。



そんなことを今年のリトマス紙として、
毎日を過ごしていきたいと思います。




最後になりましたが、
旧年中は大変お世話になりました。
本年も宜しくお願いいたします。

今年もたくさんの愛がみなさまに訪れることを祈っております。




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