Apple Music がリリースされて、僕の周りでは若干名が狂喜乱舞しています。
3ヶ月は無料トライアルだし、課金発生しても月額980円なので
それで音楽聴き放題なんて素晴らしい!とのこと。
たしかにヘビーに音楽を聴くユーザー的にはすごく画期的なんでしょうね。
僕は普段日常生活の中でそこまで音楽を聴かないのでどうもピンとこなかったのですが
じっさい試しに使ってみたところ「なかなかいいぞ」という結論に至りました。
毎月1000円弱のランニングコストを支払うかどうかは別にして。
AppleMusic については、
3ヶ月の無料期間中はアーティストに報酬を払わないとしたアップル側に
テイラー・スウィフトが tumbler 上で抗議をして、
エディ・キューがすぐにその抗議を受け入れたというニュースが
ネット上にセンセーショナルに駆け巡りましたね。(もう忘れてる?)
この件は「たとえ無料お試し期間でも、アーティストへの対価が支払われないのはおかしい」
という抗議です。至極まっとうな意見ですね。
法律違反の違法シェアサービスとかじゃなく、天下のアップルさんの正規事業ですから、
ユーザーのトライアル期間だろうがなんだろうが、
コンテンツの製作者には報酬が支払われるべきでしょう。
それとは別に、ストリーミングが一般化されてきた現代の音楽産業が
どんどん縮小化している!!!!という指摘も見る機会が増えてきました。
近頃だと、NHKのクローズアップ現代でも取り上げられたとか。
あなたは音楽をどう愛す?
NHK クローズアップ現代
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3681_all.html
(ぜんぜん関係ないですけど、このクローズアップ現代の文字起こしは
ホントに便利だし、素晴らしいコンテンツ制作姿勢だと思う。)
音楽アーティストが得る収入は、1再生あたり0.16円。
クローズアップ現代「配信ビジネスで問われる創作の価値」を見て。
SwinginThinkin
http://swinginthinkin.com/music/apple-music-line-awa-streaming/
こちらの記事が、元記事のポイントをうまいこと箇条書きにまとめてくださってます。
元記事を全文読むのが面倒臭いという人はおすすめ。
ストリーミングでの音楽配信が一般化したことで
アーティストに対する報酬の額がガクっと下がり(シャレじゃないよ)
生産者(アーティスト)が生活できなくなるんじゃないかと
著名なミュージシャンや専門家たちが警鐘を鳴らしている、ということでした。
これに対して賛同する動きも、僕の周りでちらほら見られます。
もちろん、そんなこと気にせずに好きに自分のやりたいことやってる人もいます。
反応は人それぞれですね。
僕自身は以下のように考えています。
CDが1枚3000円でボコスカ売れていた時代に、
その1枚に対するアーティストのインセンティブは110円だったそうです。
これは番組で紹介されていた値です。
ストリーミングでは、1再生で0.16円です。
なんと、数字だけを見ると約1/680です。わお。
この数字だけ出されるとなんか、すごーく安くなっちゃった感じしますが、
あくまでも「CD1枚」と「1曲1再生」の比較なのでフェアじゃないですね。
CD1枚に対するインセンティブの下に、「1曲あたり8.48円」と書いてありました。
CD買って1回しか聞かないというのもないと思うので、
まあ、10回は聞くとすると、0.848 : 0.16 なので、
ストリーミング再生だとCDを1枚買ってもらうよりも
アーティストへのインセンティブは約1/5になった、ぐらいに思っておきましょうか。
この約1/5という値を
アーティストの収入が下がった!由々しき現状だ!!!
とするか
まあ、そんなもんなんじゃない?
とするかですが、僕はどちらかといえば後者です。
どうして?収入が1/5ってことは、音楽の価値も1/5ってことじゃないの?
とお思いですか?
僕は違うと思います。
商品としての楽曲の価格は下がったけれど、音楽の価値はそれとは関係ないはずです。
どうしてそう思うのか、書いてみます。
次回に続きます。
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