「レバレッジをかける」という言葉があります。
梃子(テコ)を利用する、ということですが
主に資産運用とか投資のことを考えるときに使われる言葉ではないでしょうか。
少ない投資金額で大きな取引を行うことですが、
デリバティブ取引やFXあたりが有名で、借金やIPOもある意味で
レバレッジをかけているということになるでしょうか。
自分の元手だけでは到底手のでない規模の取引を、
人のお金を使ってすることだと僕は理解しています。(間違ってたら教えてください)
この「レバレッジをかける」という考え方、
お金の話だけではないような気がしています。
自分の力ではできないことを、人の力を借りて達成する。
自分の肩書きではできないことを、組織の肩書きを借りて達成する。
そんなことも「レバレッジ」と言えるのではないでしょうか。
そして、それって、とっても大切なことだと思うのです。
いわば、「人生に対するレバレッジ」とでもいいましょうか。
人は自分の力だけでは何もできません。
このあいだ聞いた話で、なるほどそうだよなと膝を打ったことがあったのですが、
「知事でも総理でもひとりではなにもできないから、参事官や役人がいるんだ」というここと。
知事や総理大臣レベルでもそうなのだから、僕のような凡人ではなおのこと。
自分ひとりの力でできることなんてたかが知れています。
だからこそ、いろんな方のお力を借りて、
自分ひとりでは達成できないことをやっと形にしていくのだと思います。
なんか、こういう書き方をすると「人のことを利用している」みたいに
悪く取られる方もいるかもしれませんが、けっしてそういうことではないのです。
僕にはやりたいことがあります。達成したいこともあります。
僕ひとりの力ではどうしてもそこにたどり着けないのです。
だから各分野のプロフェッショナルや、僕のことを支えてくださる方々に助けを求めて
そうして自分の持っている力にレバレッジをかけて、目標を現実にしていきたいのです。
もちろん金融取引の世界では、レバレッジをかけることで
うまくいけばリターンも大きくなる分、失敗すれば損失もその分大きくなります。
レバレッジをかけると、リスクも大きく膨らむことになるのです。
もしかしたら、僕が必要だと感じている人生におけるレバレッジも、
同じ仕組みかもしれません。
とはいえ、博打にかけるレバレッジはリスクばかり膨らんで危険ですが、
よくよく理解している投資に対するレバレッジは健全に作用する力になるようです。
人生に対するレバレッジも、博打ではなく、そのように働けばいいなと思うのです。
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