二日続けての山梨公演、
「フランスかぶれでなぜ悪い」が無事に終演を迎えました。
みなさま、ありがとうございました!!!!
ピアニストの森脇涼くんが「ずっとやりたいと思ってたんです....!!!!」
と、ものすごい目力で力説しながら企画をしてくれたこのコンサート。
題名通り、フランスの作品、それも近現代のピースを
たくさんたーくさんお届けした2時間強でした。
ちなみにこの写真は開演直前。ステージに出て行く扉の前で撮ったもの。
セットリストはこちら。
フォーレ:ファンタジー 伊藤 / 森脇
グノー:おいで、芝生は緑だ! 山野 / 森脇
メシアン:黒つぐみ 伊藤 / 森脇
ブーレーズ:アンシーズ(1994年版) 森脇
デュティユー:ソナチネ 伊藤 / 森脇
イベール:「ドンキホーテの4つの歌とサンチョの歌」より
"ドンキホーテの死" 山野 / 森脇
- 休憩 -
ドビュッシー:前奏曲第1集より「沈める寺」 森脇
グノー:歌劇「ファウスト」より メフィストフェレスのセレナーデ
"眠ったふりをせずに" 山野 / 森脇
サンカン:ソナチネ 伊藤 / 森脇
ラヴェル:「ドゥルシネア姫に心を寄せるドンキホーテ」 山野 / 森脇
"空想的な歌"
"叙情詩風の歌"
"酒の歌"
曲が出揃った時点で気づきましたが、僕らにとってかなり挑戦的なプログラムで、
お客様にもどう受け取っていただけるかなとすこし心配な部分が正直ありました。
けれど蓋を開けてみたら、森脇くんのフランス音楽への愛が溢れまくっている解説と
森脇くんはもちろん、共演の伊藤優里さんの集中力の高い演奏のおかげで、
普段はまったく現代音楽は聞かないし、それどころか好きじゃなかったという方から
「今日初めて面白いと思った」という感想までいただくことができました。
嬉しい限りです。
次はもっとたくさんのお客様にいらしていただいて、
フランスの曲や、近現代の作品の面白さを感じていただきたいなーと思いました。
僕自身、昨日歌った2人の作曲家のドン・キホーテとグノーのメフィストフェレス
(ついでに言えばイタリア語だけどボーイトのメフィストーフェレ)は
重要なレパートリーとなっていくので、ますます歌いこんでいけたらいいなと思っています。
つかれたけれど、演奏会の前よりも演奏後の方が心が元気になる、
そんなコンサートでした。またやりたいなー。ほんとにたのしかったです。
演奏会のMCで森脇くんが語っていた"近現代曲の楽しみ方"が
とっても素敵だったので、若干の要約をくわえつつ
この場を借りてみなさんにシェアいたします。
これから演奏する曲は、もしかしたらよくわからないかもしれません。
でも「よくわからないな」という不安定さや気持ちの悪さも
ひとつの立派な感情だと思います。
音楽を聴いて湧き上がるすべて感情を、優劣つけずそのまま味わってください。そしてつぎに、その感情を言葉に表してみてください。
きっとあたらしい楽しみ方ができるはずです。
これから演奏するブーレーズ先生の曲は、音の選び方とかが
めちゃめちゃカッコイイしクールだと思うんです。
現代音楽って、そういう"カッコイイ"みたいな感じで聴いていいんじゃないでしょうか。
(演奏が終わって)
ね、カッコよくないですか?
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