これ、いい記事でした。
おもしろく読みました!
Google vs.Appleを「哲学」から理解する
――プロモビデオで読み解ける5年後の世界
(尾原和啓『プラットフォーム運営の思想』第8回)
http://huff.to/1B68taz
最近のGoogleとAppleのプロモーションビデオから、
それぞれの企業のヴィジョンを読み解いていくという記事。
いまやIT業界の双璧(というとあれですけどMSいるし)といっても過言ではない二社。
各々独自の哲学で業界を、いや、世界を牽引しているGoogleとAppleの動向分析はとってもおもしろかった!
詳しいことは記事を読んでいただくとして、おおざっぱにいえば
Googleは「日本的な禅」を、
Appleは「アメリカ的なZEN」を目指している
とまとめられています。
まあこれだと相当わかりづらいんですけど、
Googleは情報を先回りして提示し、検索の手間を省いたり
Google Glass は手での操作時間やディスプレイを見る時間さえカットすることにより
日常の何気ない幸せによりフォーカスできるような生活イノヴェーションを目指す
Appleはクリエイティブなデザインや機能を追求したデバイスによって
個々人の可能性を最大限に引き出し、自分の人生を魅力的に生きる手助けをする
とまとめられる気がします。
僕が注目したのはGoogleの哲学。
記事内の考察では、Google Glassを装着したユーザーが、
さまざまな情報処理を日常生活と同時並行的にすすめていく中で、
犬と触れ合う時間やハムエッグの美味しさを感じたり、
ささやかな幸せを噛み締める瞬間が描かれています。
たとえばGoogleが実用化を目指しているオートナビゲーションカー。
移動にともなう車を運転する時間が節約されたとすると、
その移動の車内の時間で仕事ができるかもしれないし、音楽を聴くことができるかもしれません。
あるいは、もっともっとオートメーション化がすすんでいって、
多くの人の働きかたが変化していったとしましょう。
もしかしたら、生産活動はロボットに任せて、より少ない時間での知的労働で
世界の多くの人々が生活を維持できる以上の経済活動ができるようになるかもしれません。
そのとき、節約された労働の時間は、そのまま余暇時間へと変換されることになります。
僕たちにより多くの余暇が与えられたとしたら。
そのときこそ、芸術家やパフォーマーの出番ではないでしょうか。
もちろんヴァーチャルリアリティや宇宙旅行など、
いまとは違ったエンタテイメントがどんどんと生まれてくる可能性はかなりあるでしょう。
けれども、だからといって「生身の人間によるパフォーマンスを観る」という余暇の過ごし方が
なくなるとは考えにくいと思っています。
これまでは、労働時間の増大によって可処分時間が削られたことと
ぞくぞくと新たなエンタテイメントが発明されていったことにより、
古典的な生身のパフォーマンスや伝統芸能に注がれる時間やお金はどんどん少なくなってきました。
でも、余暇時間が全世界的に増大したらどうでしょう。
そして、より効率的に経済活動が営めるようになったら、どうでしょう。
とはいえ、僕の希望論を語っているようなものなので、
このあたりのテクノロジーの発展が僕の生業であるクラシック音楽のシーンに
どんな影響をあたえるのか、注視していたいなと思います!
あー、わくわくする!!!!
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