2014年2月6日木曜日

パスクワーレの名前のヒミツ、の話








昨日は、2/15が本番の「オペラ大好き」のための稽古でした。
これが終わるとしばらく、僕の演奏を東京で聴いていただく機会がなくなるので
ぜひチェックしていただきたいところなのですが、チケットは完売だそうです(すごい!)




今回の役はドン・パスクワーレという偏屈な金持ち老人です。
その齢じつに70!
僕との年の差は46歳。
このギャップを埋めるのは相当難しいですよ〜。

声の若さはごまかしようがないので、他の部分で
どうしたらすこしでもおじいちゃんに近づけるかを本番に向けて試行錯誤していきます。



舞台が19世紀なので、70歳という年齢はほとんどあり得ないぐらいに高齢なんですよね。
今でいうと120歳ぐらいの感覚でしょうか。
そんなおじいちゃんが甥への当てつけに、若い嫁をもらうと決めるところから
物語はスタートするのですが。


名は体を表す、という言葉があります。
この「パスクワーレ」という名前、僕も気になって調べてみたら意外な意味がありました。

なんとイタリア語で、「復活祭の」という形容詞の意味を持つのだとか。


復活祭とはつまりイースターです。
「死者(キリスト)が復活したことを祝う祭り」です。

このドン・パスクワーレというオペラ、
物語序盤は偏屈でけちんぼな老人パスクワーレだったのが、
終盤になると策略にひっかかって改心するというお話。

ほとんど死人ぐらいよぼよぼなおじいちゃんが真人間になるというストーリーですから
この「パスクワーレ」というイメージは言い得て妙という感じがしますよね!

劇作品の登場人物につけられた名前というのは、本当に面白いものですね。




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